会期:2024年6月8日(土)ー11日(火)
開館時間:10:00~17:00 11日は12時まで
会場:東京造形大学内 12号館1F ZOKEIギャラリー
出品:河原 茉美、木村 創太、古賀 風羽、鈴木 亜樺莉、中島 隆誠、村松 紺成、山田 千尋、デ アルメイダ ヤマモト サムエル ユウジ、ケビン リー

現代美術家の赤瀬川原平は本名は赤瀬川克彦でした。また、小説家としても活動しており、その際は尾辻克彦の名前で発表していました。赤瀬川とともに前衛美術グループ、ハイレッド・センターで活動した高松次郎もまたアーティストネームで、本名は高松新八郎でした。
日本以外でも、ドイツのアーティストのブリンキー・パレルモはアーティストネームで、本名はペーター・シュヴァルツェでした。
美術以外では、例えばミュージシャンの忌野清志郎が本名だと思っている人は少ないでしょう。栗原清志さんです。
落語や歌舞伎などの伝統芸能では本名で活動している人などいないと言ってよいでしょう。テレビで見かける芸能人も、本名の人の方が少ないでしょう。
そもそも時代や地域によって名前のあり方が異なるので簡単には言えないところももちろんありますが、このようにアーティストネームが存在するということは、作品の見え方にある程度発表する人の名前の印象が作用するということを示しているように思います。
末永ゼミナールでは、このような作品に付属する情報の効果について考えてみるために、あえて偽名で発表するという課題を毎年行っています。参加者は普段制作している作品とは異なる(あるいは同じ)作品を、名前やプロフィールを偽って発表します。普段の制作者名から開放され、別のつながりを得た作品がどのようなものに変容するのか、あるいは変わらないのか。作るものと名前との関わりについての実験に、ぜひお立ち会いください。

偽名アーティストによる2つのグループ展

  1. 数週間前に以下の課題を課していた。
    ・「自分らしくない作品」を用意する。
    ・上記作品を制作したアーティストの名前を捏造し、作品タイトルとともにキャプションデータを作成する。制作年も架空のものでよい。また、捏造されたアーティストのプロフィール(生年、生誕地など)を考えておく。くれぐれもゼミメンバーにはばれないように。
  2. 発表当日、2グループにわけて、2会場で設営する(設営中はお互いの様子を見ない)。
  3. 展示された状態からグループ展の設定を捏造し、架空の展覧会タイトルを決める。
  4. 相互に別グループの展示を鑑賞ののち、講評。

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Mr. YUKIO Miss.FUJIKO COLLECTION MATSUSHITA – asian selection」

嶽本 A子(河原 茉美)、酒井 篤人(木村 創太)、塩野 遼平(中島 隆誠)、ケン イノウエ(村松 紺成)、ケンジ ナカムラ(ケビン リー)

「食べる、見つめる、話す 食べる、見つめる、話す 食べる、見つめる、話す 食べる、見つめる、話す」

川村 恵(古賀 風羽)、森〇 典〇(鈴木 亜樺莉)、小野 修(山田 千尋) 、ジョン ケープルズ(デ アルメイダ ヤマモト サムエル ユウジ)