会期:2025年10月25日(土)ー10月31日(金)
開館時間:10:00ー17:00
会場:東京造形大学内 10号館1F CSギャラリー
出品:赤坂 厳、大塚 萌生、小尾 颯達、川栄 真喜、項 子闡、原 伸芽、山田 鉱人、高村 日菜子

末永ゼミナールでは、それぞれの制作について「見ること」「言葉にすること」「聞くこと」を往復しながら、作品を通じたコミュニケーションの在り方を探っています。加えて、美術家として活動していくために必要となる知識や実践を、レクチャーやワークショップを通して身につけてきました。
これまで、学生による自作のプレゼンテーションとそれをもとにしたディスカッション、またアーティストとしての活動に関わるトピックを扱った講義を交互に行い、それぞれの研究・制作を「人と人との間」に置くとはどういうことかを考えてきました。さらに、学内での展覧会開催に向けて、会場マケットを用いた展示計画、設営に関するワークショップも実践してきました。
本展は、ここまでの学びの集積であり、学生たちが自主的に考えた展覧会です。タイトルの「それもう蛹じゃないよ」には、制作を重ねる中で少しずつ殻を破り、自分自身の表現を見つけようとする意志が込められています。展示構成やタイトルも学生の話し合いによって決定されました。
この展覧会が授業成果の発表にとどまらず、それぞれの表現がこれから羽ばたいていくための新たな出発点となることを願っています。